ブログ/2011-04-23
安いっ!第二弾
今日のテレ東の旅番組、GW中の予約枠を設定した各地の温泉宿の格安プランの紹介。
毎年、同じ企画をやっていますが、今年は異変が。
「そりゃあ、安いでしょうよ」的なプランもありましが、「内容的には、普通2万円はするでしょう」レベルで1万円以下のプランも紹介されていました。
3.11の東日本大震災以降、関東・東北のみならず、観光地の人出は激減。対前年比95%減というところもありました。
今週、出張した先の温泉観光地は、極端にいうと「まだ、殆どゼロ状態」ということでした。
タクシーの運転手さんによると、単に震災の影響だけではないようでした。
基本的に、誰に頼っていたかという部分が大きかったということ、つまり、近年はその大半を中国からの観光客に頼っていたということです。
そういうなか、例の「尖閣問題」以降、ハッキリと減少。そして、3.11の東日本大震災で激減、更に3.11と「密接不可分」の原発事故で、特に外国人観光客がゼロ状態。
この構図は、日本の他の観光地も似たようなものでしょう。
そういうなか、例年であればGWは予約で一杯、当然価格設定もプレミアム状態が通常でしたが、3月からのキャンセル続きで、各観光地の「格安セール」が始まったようです。
「JTBはGW向けに例年4月上旬ごろから追加販売する国内パッケージツアーの商品数を今年は2倍近くに増やした。売れ残った客室などを活用。震災前に発売した同様のツアーに比べ最大で5割程度値下げし・・・」や
「楽天トラベルは22日に「GW向け最終セール」の特設サイトを開いた。国内旅行が対象で、高級ホテルの宿泊プランが通常より最大7割安い例もある・・・」
なる記事が踊っています。
ところが、今度は一転、予約が殺到し、対前年比30%近く増加といいます。非常に良いことではありますが、日本人の「瞬間蒸発的な変わり身の早さ」はスゴイですね。
ただ、観光地も、デパートも、ホテルも、これまで日本人には目もくれず、ひたすら「特定国の観光客」にだけ目を向けてきた、一方グローバル企業は、日本でのモノ作りには目もくれず、ひたすら「新興国でのビジネス」に傾注してきた、何だか、日本国内で国民だけが取り残されてきたように思えます。
これから、もう少し成熟した日本へ向けた流れができることに期待したいですね。
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